「賢島・ホテルベイガーデン」(志摩市阿児町、TEL 0599-44-5000)が昨年12月、 G7伊勢志摩サミットが開かれた賢島に開業した。
近鉄賢島駅から徒歩3分の立地で真珠いかだ浮かぶ英虞湾が一望できる丘の上に立つ同ホテル。オーナーの西井勇さんは「旧ホテルを買い取りリノベーションし開業することができた。当初は2016年に開業予定だったが伊勢志摩サミットが開催され、サミット関係者の宿泊施設となったため開業が遅れた」と打ち明ける。
洋室(スイート2部屋、ツイン14部屋)、和室(デラックス3部屋、10畳10部屋)の4タイプ(全室バス・トイレ付き)を用意。そのほか会議室、宴会場、庭園などもあり、今後遊歩道なども充実させていくという。
総料理長には、日本料理および包丁の流派の一つ「大草流庖丁(ほうちょう)道」大師範を務め、料理歴50年以上の志摩市出身・大形凌平さんが就く。大形さんは伊勢神宮で「庖刀式(ほうとうしき)」を何度も奉納し、オーストラリアで開かれたジャパンフェスタではシドニーのオペラハウスで庖刀式を披露した経歴を持つ。
大草流は平安・室町時代から伝わり、徳川家など武士に仕え、戦勝祈願などのための庖刀式が庖丁道の流派となったとされる。庖刀式は祈りの儀式で、約75センチの庖丁刀と箸を使い、一切手を触れずにコイやタイ、カツオ、イセエビなどをさばく81手がある。
現在「伊勢志摩新春フェア2019」として、伊勢志摩産鮮魚2種盛り、海鮮寄せ鍋、茶わん蒸し、エビと白身魚のパン粉揚げ、伊勢鶏釜飯などが付く「和食スペシャルランチ膳」(1,944円)を提供する(11時~13時30分、2人から、2日前までに要予約、1月31日まで)。
チェックインは15時~21時、チェックアウトは10時。現在、「素泊まりモニタリングプラン」(2人利用1人分4,300円~)を提供している。6月30日まで。